皆さんは毎日8時間、フォークリフトに乗って作業したことありますか?「ただ、座って、運転してるだけじゃん」と思われるかもしれませんが、実は、毎日フォークリフトに乗り続けるのってとっても重労働なんです。
仕事でフォークリフトに乗るようになったけど、腰が痛くて仕事にならない…
フォークリフトに乗るようになってから腰が痛い。腰だけじゃなく、肩こりまで…定年まで持つ気がしない。
そんな悩みを抱えてる人は結構多いのではないでしょうか。
今回は、そんな悩めるリフトマン達の為に、フォークリフトで腰が痛くなる原因と対策についてお話していきます。
フォークリフトだけでなく、運送業等で日ごろからトラックなどの運転業務に携わっている方にも、参考になると思いますので、是非お付き合いください^^
フォークリフトで腰が痛くなる原因3選
腰が痛くなるのは、純粋に体を使いすぎているから…だけではありません。体の使い方や、椅子との相性、乗っている時の心の状況まで細かく関わってきますので、細かく見ていきましょう。
①姿勢が悪い(体幹力がない)
まず考えられるのは、体幹力不足です。体幹力がない状態で一日中座っている状態が続くと、腰や背中に負担がかかってしまいます。
「プランク」や「サイドプランク」等の体幹トレーニングを一日30秒程度から始めて、セット数を増やして行くのが良いでしょう。体幹トレーニングを行う事で、体は着実に変化していき、長時間のリフト作業にも耐えられるようになります。
「いやぁ、俺、筋トレが苦手で…」と言う方も、1日30秒でも体幹を鍛えると、リフト作業が驚く程楽になるので是非試してみてください。
②椅子が体に合っていない
更に、椅子と体の相性も大切です。
クッションの柔らかさや背もたれの角度など、椅子が自分の体と合っていないと、ただでさえ負担の大きい作業が、更に辛くなります。
特に、お尻の部分だけ沈み込む様な椅子は、体への負担が大きいです。そのような椅子は、お尻が沈み込むことで自然と姿勢が前傾になり、長時間作業を行っていると体への負担が大きくなります。
心当たりのある方は早急に改善した方が良いでしょう。
③無駄に体に力が入っている(特に背中、肩回り)
リフト作業と言うのは、”自分のペース”で仕事をする。と言うのが難しいモノです。製造ラインを止める訳に行かない。お客さんを待たせるわけにはいかない。と、忙しければ忙しいほど体に力が入り、運搬作業を急いでしまいますが、コレが良くありません。
リフト作業を急いでいる時、体は常に緊張状態が続いています。特に、背中や腰にはギンギンに力が入り、肩が上がって前のめりになり、本来なら掛けなくていいはずの負荷が体にかかってしまっているのです。
この状態が長く続くと、リフトに乗っていない時でも緊張状態が解けず、腰や背中の張りが永遠に続いてしまうようになります。
フォークリフトで腰が痛くなった時の対処法 4選
腰の痛みや背中の張りが続くのは本当に辛いモノで、仕事だけでなく、日常生活に支障が出てきます。健やかな人生を送るためには、仕事とはいえ、体を酷使しない事が大切です。
腰や背中をケアしながら、健全に仕事が出来る状態まで体と環境を整えないといけません。
ここからは、その為の方法を紹介していきます。
1⃣まずはサポーターを装着
まず、簡単にできる対策としてサポーターの装着をおススメします。
サポーターを装着する事で、腰が安定し、姿勢が整い、リフト作業に必要な筋肉が育っていきます。
慣れてきて筋肉がついてきたら、サポーターも要らなくなりますが、安物でいいので、最初は装着しながら仕事をすると良いでしょう。
おススメはミューラー(Mueller) の腰サポーター。男女兼用でフリーサイズなので、サイズを気にせず購入できますし、腰サポーターの中では比較的安価ですが、腰の安定性は抜群です。
2⃣体幹を鍛える
腰に負担を掛けないためには、体幹トレーニングがおススメです。椅子に座った時に、ぐにゃっと猫背になってしまう人は、体幹力を鍛えて体の芯を強くしましょう。
おススメはプランクやサイドプランク。
YouTubeで「体幹トレーニング」と検索すれば、トレーナーがトレーニングを一緒にやってくれる動画がたくさん出てきますので、一度挑戦してみると良いでしょう。
ダンディーのおススメはコチラの動画です。
3⃣背中の筋肉を鍛える(脊柱起立筋)(広背筋)
体幹がある程度鍛えられたら、今度はウエイトトレーニングにも挑戦しましょう。
脊柱起立筋や、広背筋、僧帽筋、大円筋等の背中の筋肉を鍛えると、姿勢が良くなり長時間のリフト作業にも体が負けなくなります。
デッドリフトや懸垂(チンニング)などに挑戦すると良いでしょう。
おススメはコチラの動画。
筋トレを本気でするなら是非、マイホームの二階部分をホームジム化したコチラの記事もチェックして下さいね。
4⃣クッションを”自作”する
椅子が体に合わない場合は、座布団や背もたれを”自作”しましょう。通常、座布団や背もたれとして売っているモノはフォークリフトにはサイズが合わない事が多く、どうしても満足のあるフィット感を得られません。
なので梱包材などを使って、自分のオーダーメイドのクッションを作ると良いでしょう。
椅子の形状と、自分の体の負担がかかっている部分をよく観察して、自分の体に合ったクッションを作ることで、体への負担を大幅に軽減できます。
体に合えば、見栄えなどどうでもいいので、こういったクッション材を使用して、ミリ単位で体に合ったクッションを作りましょう。
緩衝材 ミラマット シート 厚さ1mm 50cm角 200枚セット (ミラーマット 梱包材 梱包資材 クッション ポリエチレンシート 発泡シート クッションシート)
乗り降りの多い方は、作業中にクッションが滑り落ちない様に、ゴムを付けて椅子に固定すると作業中のストレスが減るのでおススメです。
フォークリフトで腰が痛い。どうしても我慢できない時は…
ここまでは自分でできる対策を紹介してきましたが、自分の努力だけではどうにもならない時があります。そんな時は他人の力を借りる事も選択肢に入れていきましょう。
ⅰ.整体院に行く
どうしても、自分の力でコリをほぐせない時は、体をほぐし、元の状態に戻す体のプロ、整体師さんの力を借りましょう。
注意して頂きたいのは、”接骨”ではなく”整体”だという点です。
接骨院の電気治療やマッサージは痛い所、張っているところを強くマッサージして、コリをほぐす手法がよく使われます。その場合、一時的にはマシになりますが、揉み返しが起こり、スグにまた筋肉が張ってしまうので、患部を直接強くマッサージされるような接骨院はお勧めできません。
対して整体院は、健康保険が効かない為、殆どが全額負担となり初診料を入れると治療費は、8000円前後と割高になりますが、患部を直接強くマッサージするようなことはありません。整体では、まずは問診をしっかり行い、症状に合ったケアを30分~1時間かけてじっくり行ってくれます。
体全体を優しくほぐしてマッサージしてくれたり、体の歪みを矯正してくれるので、治療後もスグに腰が痛くなる事はありません。
もちろん、整体にもいろいろあるので、自分に合った整体院を探すのは一苦労ですが、自分に合った整体師の先生を見つけることが出来たら、「仕事で多少の無理をしても、整体に行けば治るから頑張ろう」と、モチベーションの維持にも繋がります。
ⅱ.仕事を休む
腰や背中が痛いのに、無理をして仕事をする事はありません。「腰が痛い」と言って仕事を休むことも大切です。
人間は機械ではありません。動き続けば限界が来るし、その日その日で体調も違います。
会社や上司が望む通り、シャカリキ働き続けていたら身が持ちません。
あなたの代わりに働く人はいくらでもいますが、あなたの痛みを代わってくれる人はいません。
休む時はしっかり休む、無理はしない。コレが健全に生活する為の鉄則です。
上司に相談する
そうは言っても簡単に休みが取れない…
そんな方は思い切って上司に相談しましょう。一生懸命頑張ったけど、自分には無理だ。体がもたない。という意志表示を誠実に行えば、上司も会社も必ず理解してくれます。
例え理解してくれないとしても、あなたの意思表示で、何か業務を改善するアクションを起こしてくれるかもしれません。
「言っても何も変わらない」と一人黙々と苦しい現状に耐え続けているのはナンセンスです。感情的にならず、落ち着いて自分の意見を言う事はとても大切なので、是非実践してみてください。
結局、自分のペースでやるのが一番
極論を言えば、健全に仕事をして、プライベートも楽しむためには、何事も自分のペースでやるのが一番です。ラインが止まったって、お客さんを待たせることになったっていいじゃないかと僕は思います。
日本人はもっと自分本位になるべきだなって思います。
あなたの体はあなたしかメンテナンスできません、無理をしない様に、毎日楽しくフォークリフトに乗りましょう。
今回は、フォークリフト作業で腰が痛くなる原因と対策をお伝えしてきました。参考になれば幸いです。
それでは、ここまで読んで頂いてありがとうございました。